

まず第一に。一般的なチキンナゲットを食べてみると、ちゃんと鶏肉の繊維が残っている。フライドチキンではないので、骨をのぞいてバラした肉を一度整形してはいるのだろうが、「骨も目もドロドロにすりつぶした」ものではありえない。何の動物にせよ、そこまですり身にしたら、食感は魚肉ソーセージのようなつるりとしたものになるだろう。
第二に、これは食べなくても容易に推察できる。スーパーに行って鶏肉を買ってみれば分かるが、そこまで高いものではない。例えばマクドナルドや冷凍食品会社のように原材料の大量獲得が可能で、一定以上の品質を保つ必要のある企業が、わざわざ味と安全性を落としてまで、食べられない部分をむりやり原料にしようとするとは考えがたい。
第三に、もしも日本のどこかにあのような「チキンナゲットの原料」を作る工場があるとしたら、誰かが携帯カメラで撮って、それこそTwitterなりmixiなりで公開されてもっと早く大祭りになっていることだろう。もしそれが事実としてそうなった場合、日本のチキンナゲット産業は致命的な打撃を被る。鶏肉の調達コストと、こんな妙な科学的チキンナゲットを作るリスクと、全く見合わない。
以上のように、実物を見ても、経営的に考えても、あの「チキンナゲットの原料」から実際にチキンナゲットが作られると言うことはあり得ない。
しかし、現代社会では、「マスコミは嘘つきだ」「真実はいつも隠されている」と考える人たち(僕も含めて)がいて、「ネットにはいつも真実がある」と考えてしまう傾向がある。